プロフィール

 満州で生まれ、鹿児島県で育つ。本名吉元正。鹿児島の指宿高校卒業、武蔵野美術大学を3年で中退。高校の頃から画家、イラストレーターを目指す。昭和34年に「ほしいなあ」を『街』(セントラル出版)に投稿して入選したことから、昭和37年に上京して、横山まさみちのアシスタントになる。この間横山からはストーリーを学び、一方絵のほうは、ファッション・イラストレーターの長沢節、穂積和夫などにつき教えを受けた。
 横山プロでは、吉元正の本名でアクションやSF、青春物などの貸本を描いた。その後青年誌に進出し、双葉社の『漫画ストーリー』に作品を発表、昭和42年5月27日号掲載の「ベトコンの女豹」から、バロン吉元のペンネームを用いるようになった。
 昭和42年8月、『漫画アクション』が創刊されると、同誌を中心にアメコミタッチで西部劇やアクション物を発表した。「マーベリック」「ギャンブルシリーズ」などを経て、45年から大長編「柔侠伝」シリーズを連載、人気を博した。
 以後、時代劇、戦記もの、ギャンブルもの、SFと幅広い作品を発表している。最近の作品としては、平成10年4月から平成11年2月まで、『コミックアルファ』誌に「シャイニング」を連載した。続いて、
 平成12年4月から平成13年4月まで『リイドコミック』で「新柔侠伝」を連載。
 平成13年10月から平成14年2月まで『漫画大衆』で「毒毒TATTOO」を連載。
 平成14年1月から3月まで『近代麻雀』で「コンビニ軍艦 コッテウシ」を連載。
 平成15年5月から9月まで『漫画アクション』で「三面大黒天」を連載。
 マンガジャパン世話人。
(出典:『日本漫画家名鑑500』その他)